どんな研究?
米国、英国、オーストラリアを中心とする参加者から、便試料と食事・生活習慣の回答を集めた大規模な市民科学プロジェクトです。標準化した方法で1万点を超える試料を分析し、食生活などと腸内細菌叢の特徴との関連を調べました。
何が見つかった?
前の週に食べた植物性食品の種類が10種類以下の人と比べ、30種類を超えた人では、腸内細菌の多様性が高いという関連が観察されました。植物には野菜だけでなく、果物、穀物、豆、種実、香辛料なども含まれます。
この結果が『週30』という考え方を広めるきっかけになりました。ただし、30は必要量や治療目標として確立された境界ではなく、この研究で比較に使われた区分です。
なぜ種類が関係する可能性がある?
植物ごとに食物繊維やポリフェノールなどの組み合わせが異なり、腸内細菌が利用できる基質も変わります。多様な食材は、異なる微生物が共存できる環境と関連する可能性がありますが、この研究だけで仕組みや健康効果が確定したわけではありません。
研究の限界
参加者が自ら申し込む市民科学研究で、集団は一般人口を完全には代表しません。食事は自己申告であり、一時点を中心とした観察研究なので、植物の種類を増やしたことが腸内細菌の多様性を直接高めたとは証明できません。
生活にどう取り入れる?
30を義務にせず、前週より一つ違う植物性食材を試すためのゲーム感覚の目標として使えます。持病、アレルギー、消化器症状、服薬がある場合は、食事を大きく変える前に医療専門職へ相談してください。